従来より慣れ親しんだGX Works2からGX Works3を使用し始めるときが訪れるはずです。スムーズに移行できるように、GX Works3にて設定すべき項目を解説します。
デバイスコメント・ステートメント・ノートの表示
デフォルトの設定では、デバイスコメントが表示されないようになっています。このままだと、プログラム内容を把握しにくいため、デバイスコメントを表示するように設定変更しておきましょう。
設定方法は、Works2と同様です。メニューバー→「表示」→「コメント表示」にてコメント表示が可能です。また、ステートメントやノートの表示も行うことが出来ます。
シートカットキーを使用する方法もあります。
ショートカットキーはGX Works2と同様に「Ctrl+F5」を使用することが出来ます。
表示色変更。デバイスアドレスなど
GX Works2と同様に、自分好みに細かく色編集をすることが出来ます。
デバイス値が目立つように青色にしてみるのが好みですので、デバイス表示色を変更してみます。手順はGX Works2と同様に、メニューバー「表示」→「色およびフォント」から設定変更可能です。
細かな色変更が可能です。
デバイスコメントの表示行数の調整
GX Works3デバイスコメントはなんと1024文字まで入力することが出来るようです。
しかし、デフォルトだとデバイスコメントが1行表示となっており、途中で見切れてしまいます。
Microsoft Excelのセルのように、セル幅を調整することで表示デバイスコメント数を増やすこともできなくもないですが、これだとやや見にくいです。
そこで、以下のように、デバイスコメントの表示行数をデフォルトの1行から4行へ拡張しましょう。
メニューバー「ツール」→オプションにて、デバイスコメントの表示行数を調整することが出来ます。
クロスリファレンスの自動追従設定
クロスリファレンスとは、ラダープログラム中に使用されている各ビットデバイスの「接点」と「コイル」を相互参照機能です。
エディタ中でビットデバイスを指定し、クロスリファレンス表示機能を実行すると、プログラムファイル中に使用されている「接点」と「コイル」の一覧表を見ることが出来るようになり、かつ、プログラム中のどの位置にジャンプして表示することが出来るようになります。特に、コイルについては、そのデバイスのON条件やOFF条件がわかります。
GX Works2では、クロスリファレンスウインドウを1つしか表示できませんでしたが、GX Works3では、なんと2つのウィンドウでクロスリファレンス表示を行うことが出来るようになっています。
クロスリファレンスウインドウの表示方法は、メニューバー「表示」→「ドッキングウインドウ」から表示可能です。
デフォルトの設定では、クロスリファレンス1が通常のクロスリファレンスとなっており、クロスリファレンス2が自動追従クロスリファレンスです。
クロスリファレンスの自動追従とは、プログラム中でカーソル選択しているデバイスのクロスリファレンス表示を自動的に表示してくれる機能です。いちいちシンボル選択してからクロスリファレンス表示操作を行う必要がないため、非常に便利な機能です。
機能命令入力時のツールヒント表示
ツールヒント表示とは、機能命令入力時に、データ型などの注釈をツールチップ表示してくれる機能です。
デフォルトではOFFになっているため、表示する設定へと変更しておきましょう。
ドッキングウィンドウの表示調整
GX Works2と同様に、ドッキングウィンドウの表示調整を行うことが出来ます。
従来使用しているGX works2で慣れした親しんだウィンドウ配置へと調整することも可能ですが、せっかくクロスリファレンスが2つ表示できるようになったため、うまく活用するとよいでしょう。
まとめ
- GX Works3ではGX Works2と同様なシートカットキーで同様な操作を行うこともできるようでした。
- クロスリファレンスウィンドウを2つ表示できるようになっている点は便利でした。ドッキングウィンドウの表示調整を行い、2つとも表示しておきましょう。
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