CC-Linkとは三菱電機株式会社により開発されたフィールドネットワークです。
今回は、リモートI/O局に割り付けた入出力デバイスの確認方法について解説します。
CC-LinkのI/Oデバイス割付確認方法
CC-LinkのI/Oデバイス割付確認方法については、以下の取説に記載があります。
GX Works2 Version 1 オペレーティングマニュアル (共通編)
→「第6章パラメータを設定する」
→「6.3.4 CC-Link のユニットに割り付けられたデバイスを確認する」
ただし、MELSEC-Fシリーズでは、CC-KINKデバイス割り付け割付確認を行うことができないため注意が必要です。
MELSEC-FシリーズにてCC-LINKを使用する場合は、主にFROM/TO命令を使用したラダープログラムを作成し、CC-LinkマスタユニットのバッファメモリとCPU側のデバイス間でのデータ転送を行うのが一般的です。
一方、MELSEC-Qシリーズでは、CC-Link用のネットワークパラメータをGX works2にて確認することが可能となっています。このパラメータを設定することにより、CC-LinkマスタユニットとCPU間にて、リンクデバイス(Rx,Ry,RWr,RWw)とCPU ユニット側のデバイス間の転送を自動的に行ってくれるようになります。
リンクデバイス とはマスタ局とローカル局間の入出力信号のことです。
以下の種類が存在します。(RX/RY/RWw/RWr)
1つのローカル局にて、どのようなリンクデバイスを何点使用するかは、そのローカル局の仕様や設定によって変わります。
リンクデバイス種別 | 名称 | 用途 | |
リモート入力 | Rx | 子局→マスタ局へ | |
リモート出力 | Ry | マスタ局→子局 | |
リモートレジスタ | RWr | 子局からの入力データ | |
リモートレジスタ | RWw | 子局への出力データ |
例えば、三菱電機製のCC-linkタイプのインバータの「リモート出力Ry」には以下のような信号があります。マスタ局となるMELSEC-Qシリーズシーケンサからの出力信号になりますので、正転逆転信号やリセット信号のような、インバータへの命令となる信号がリモート出力信号になります。
このようなリモート入出力信号をPLCにて扱うための設定をCC-Link用のネットワークパラメータ画面にて行います。
なお、CC-Link用のネットワークパラメータ画面では、リフレッシュデバイスの先頭アドレスだけを設定します。
デバイス割付確認ウィンドウの表示
デバイス割付確認ウィンドウには、2通りの表示方法があります。
①メニューバーからドッキングウィンドウを表示させる
以下の操作を行います。
「表示」→「ドッキングウィンドウ」→「デバイス割付確認」
ドッキングウィンドウにデバイス割付確認用のウインドウが用意されています。
②ツールバーから直接「デバイス割付確認ウィンドウ」を起動する。
ツールバーにある以下のショートカットアイコンからデバイス割付確認用のウインドウを起動することも可能です。
スレーブ局一覧とリンクデバイス一覧
デバイス割付確認ウィンドウには、「スレーブ局一覧」と「リンクデバイス一覧」の2つの表示モードが用意されています。
デバイス割付確認ウィンドウにて、CC-Link のユニットに割り付けられたデバイスを確認することができます。
スレーブ局一覧
スレーブ局とは、マスタ局以外の子局です。入出力だけを行うリモートI/O局などがあります。
CPU側のCC-LINKマスタユニットに接続されている子局ごとに割り付けたリフレッシュデバイスの範囲を、おおまかに確認することができます。
リンクデバイス一覧
リフレッシュデバイスとは、子局側のリンクデバイスを割り付けるCPU側のデバイスです。
自動リフレッシュパラメータにて設定した、リフレッシュデバイスをすべて確認することができます。
リンクデバイスが割り付けられていないリフレッシュデバイスも確認することができます。
CSVファイルへエクスポートすることも可能ですし、教示領域を直接コピーしてExcelへ張り付けることができるため、デバイスマップを作成する際に便利だと思います。
なお、グレーアウトされている領域には、リンクデバイスが記載されていないため、CPU側のリフレッシュデバイスを使用することができません。
おわりに
CC-LinkのI/Oデバイス割付確認については、理屈がわかると手作業でも行うことができますが、GX Works2のデバイス割付確認機能を使用したほうが便利です。
エクセルファイルへコピー&ペーストすることも可能です。
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