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その他

電気設計向けのノートPC

FA電気設計者向けのノートPCについてまとめてみました。

電気設計用のノートPC1台ですべての作業を賄うのか?ディスクトップPC1台とノートPC1台を使用するのかにもよって、選定のポイントは変わってきます。

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電気設計向けのノートPC

一口に電気設計と言っても、その業務内容は企業によって様々です。

PCを選定する前にまずは、自分がどのような仕事をしているのか整理する必要があります。

選定の前にいろいろと書き出してみましょう。

選定のポイント

電気設計向けのノートPCの選定する際に考えること
  • Point.1
    電気CADを使用する

    電気回路図を作成する際に、使用するのが電気回路図用CAD(通称電気CAD)です。代表的な電気CADは以下の通りです。

    製品名メーカ
    Unidraf進和電機
    AutoCADAUTODESK
    ECAD dioワコム
    (株式会社ECADソリューションズ)
    ACAD-DENKI図研
    DesignSpark Electricalアールエスコンポーネンツ

    それぞれ、動作環境を確認しましょう。

  • Point.2
    2次元CAD

    制御盤内で使用する中板や、スイッチボックス用の取付板、銘板などを作図し、製作用部品図を作成する必要がある場合があります。簡単な制御盤や特別設計が必要な中継ボックスやそのレイアウトの際にも2DCADを使用する場合があります。

    こちらの動作環境も確認必要です。

  • Point.3
    機械設計用CAD

    電気設計者は電気CADだけを使用すればよいは限りません。設備内での配線引き回しやフレキシブルホースの配線長を計算するために、機械設計者が使用している3DCADを閲覧する必要があります。

    最低限度のグラフィックス性能が必要になる場合があります。

  • Point.4
    持ち運び性(重量とサイズ)

    PLCや表示器、サーボアンプやセンサー類などのセットアップ作業を行うことがあるかもしれません。工場現場の実機近くでの作業を行うためには、持ち運びしやすいサイズのPCが良いです。社内での調整作業だけではなく、客先へ出向いて作業することも考慮しましょう。

    当然ご自分のカバンの中に納まるサイズである必要があります。

    工場のラインにはいくつもの設備があります。場合によっては、設備を渡り歩きながら、制御盤を開け、PLC接続することもあります。バッテリー容量は大きいほうが良いでしょう。

    また、実機前でのデバッグ中に、マウスを使用するスペースを確保できない場合があります。トラックポイント(赤ポッチ)やディスプレイのタッチパネル機能があると便利です。

  • Point.5
    ディスプレイサイズと解像度

    画面の大きさは、作業性に直結します。特に、ラダープログラミングや画面ソフト作成時は、より多くの情報を表示するために大きい表示領域が良いです。

    私は15.6インチとフルHD(1920×1080ピクセル)は必要だと思います。

    ただし、大きいほど便利である一方、持ち運び性も考慮しなければなりません。

  • Point.6
    マルチタスク

    電気回路図を確認しながら、ラダープログラミングしつつ、表示器を作成しつつ、仕様書やデバイスマップ、さらには取扱説明書を作成することがあると思います。メモリは多いほうが良いと思います。

  • Point.7
    フルキーボード・キーボード配列

    GX Worksなどのエンジニアリングツールを使用する際に、ショートカットキーを多用します。「insertキー」や「Shift」「Ctrl」「カーソル移動キー」は比較的使用頻度は高いと思います。

    特に、インチ数が小さい小型のノートPCでは、一部のキーが省略されたり、小さくされている傾向がありますので、注意必要です。

    そのほか注意点として、テンキーと「insertキー」が兼用されているキーボード配列のノートPCがあります。この場氏、NumLockキーにて都度用途を切り替えて使うので、使い勝手が悪い場合があります。

15.6インチフルHDノートPC

上記のポイントを考慮するとはやり、15.6インチほどのフルHD(1920×1080)ノートPCが良いと思います。

いくつかメーカを紹介してみたいと思います。

HP

HP ZBook  Mobile Workstation

グラフィックカード付きのハイパフォーマンスノートです。少々値は張りますが、良い品物だと思います。

HP EliteBook

DELL

Precisionモバイル ワークステーション

レノボ

赤いトラックポイントがついているため、マウスを使えないような場合でも使い勝手が良いです。

ただし、レノボ製ThinkPadでは、「ctrl」キーと「Fn」のキー配列に注意してください。BIOSから設定変更できるようになっているようですので、詳細は下記を参考にしてみてください。

ThinkPad Pシリーズ モバイルワークステーション

モバイルワークステーションThinkPad Pシリーズの特徴は、グラフィックス機能かと思います。ただややお値段が高いかなぁと思います。

Panasonic

レッツノート

レッツノートLVシリーズは2020年春モデルのノートPCです。14.0インチとや小さめであるためか、エンターキー右側にテンキーが用意されていません。

珍しく光学ドライブを装備しております。FA機器のセットアップソフトや開発ソフトのインストールCDをすぐ取り込めて便利かなと思います。

まとめ

いくつかノートPCを選ぶ際に考えたいポイントをまとめてみました。