MELSEC-Qシリーズの入出力ユニットの種類は多いですね。
電圧仕様やI/O点数など様々な違いがあります。また、入力だけ・出力だけのユニットだけではなく、入出力混合ユニットも用意されおり、選定が難しそうです。
でも一覧にして整理してみると、意外とそうでもなかったりします。
普段使うユニットの特徴や仕様はすぐにがわかると思いますが、初めて使うものは仕様分からず苦労すると思います。
通常ですとカタログを調べることになるのですが、カタログは非常に読みにくく仕様比較しにくいです。そこで今回簡単に仕様をまとめてみることにしました。
参考になれば嬉しいです。
なお、Qシリーズの入出力ユニットのカタログは以下のサイトからダウンロードすることが出来ます。
入力ユニット
カタログの中から、覚えておいた方が良いと思った型式の入力ユニットだけをピックアップしました。
多くの制御回路はDC24Vのはずですので、赤太文字の入力ユニットは特に押さえておきたいです。
型式 | 電圧 | 点数 | 備考 | ||
QX10 | AC100-120V | 16点 | |||
QX28 | AC100-240V | 8点 | |||
QX40 | DC24V | 16点 | プラスコモン (国内向け) | ||
QX41 | DC24V | 32点 | プラスコモン(国内向け) | ||
QX42 | DC24V | 64点 | プラスコモン (国内向け) | ||
QX50 | DC48V/AC48V | 16点 | |||
QX70 | DC5V/DC12V | 16点 | プラスコモン/マイナスコモン共用 | ||
QX71 | DC5V/DC12V | 32点 | プラスコモン/マイナスコモン共用 | ||
QX72 | DC5V/DC12V | 64点 | プラスコモン/マイナスコモン共用 | ||
QX80 | DC24V | 6点 | マイナスコモン (欧州向け) | ||
QX81 | DC24V | 32点 | マイナスコモン (欧州向け) | ||
QX82 | DC24V | 64点 | マイナスコモン (欧州向け) | ||
QX40/41/42とQX80/81/82の違いはプラスコモンかマイナスコモンかです。
選定するセンサーの出力タイプがNPNであればプラスコモンタイプの入力ユニットを選定します。
プラスコモンとマイナスコモンの違いについては以下の記事に詳しくまとめています。
実際には先に、PLC側のI/O入力機器をプラスコモンで使用することを決めてから、次にNPNタイプのセンサーを選択するという順番になるはずです。
出力ユニット
出力ユニットのラインナップも豊富です。
型式 | 電圧 | 点数 | 出力 | ||
QY10 | DC24V 2A AC240V 2A | 16点 | リレー出力 | ||
QY22 | AC100-240V 0.6A | 8点 | トライアック出力 | ||
QY40P | DC24V 0.1A | 16点 | シンク出力(国内向け) | ||
QY41P | DC24V 0.1A | 32点 | シンク出力(国内向け) | ||
QY42P | DC24V 0.1A | 64点 | シンク出力(国内向け) | ||
QY50 | DC12-24V 0.5A | 16点 | シンク出力(国内向け) | ||
QY70 | DC5V/DC12V 0.16mA | 16点 | シンク出力(国内向け) | ||
QY71 | DC5V/DC12V | 32点 | シンク出力(国内向け) | ||
QY80 | DC24V 0.1A | 6点 | ソース出力(欧州向け) | ||
QY81P | DC24V 0.1A | 32点 | ソース出力(欧州向け) | ||
QY82P | DC24V 0.1A | 64点 | ソース出力(欧州向け) | ||
出力ユニットのQY80、QY81P、QY82Pについては型式規則に注意必要です。
何故かQY80だけPが付きません。
出力ユニットにはソース出力タイプとシンク出力タイプが用意されているので、選定には注意が必要です。
ソースシンクタイプの配線方法については以下を参照願います。
入出力混合ユニット
型式 | 電圧 | 点数 | 出力 | ||
QH42P | DC24V | 32/32点 | シンク出力(国内向け) | ||
QX41Y41P | DC24V 0.1A | 32/32点 | シンク出力(国内向け) | ||
QX48Y57 | DC24V 0.1A | 8点/7点 | シンク出力(国内向け) | ||
コネクタタイプの混合入出力ユニットの使用方法については以下の記事を参照願います。
まとめ
国内仕様の場合、入力ユニットにはQX40/41/42が使用されます。
出力ユニットにはQY40/41/42が使用されます。
I/O一点あたりの単価はI/O点数の多いユニットほど安くなる傾向があります。しかし過剰に予備を儲けることは経済的ではありません。
I/O点数を把握して部品選定すると良いです。
また、実際にI/O入手力ユニットを使用する際は、PCパラメータにてI/O割付計算を行い、各I/Oへ接続する信号線がCPUないでどの入出力デバイスとなるのかを考える必要があります。以下の記事を参考にしてみてください。
以上になります。