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PLC

【三菱シーケンサ】 MELSEC-Q接続ケーブルまとめ

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CPUのインターフェースとPC-CPU間の通信接続ケーブル

MELSEC-Qシリーズの中には新旧いくつものモデルが存在します。モデルによってCPU本体に取り付けられている通信ポート(インターフェース)に違いがあり、用意すべきパソコン接続用の接続ケーブルも異なるため注意が必要になります。

MELSEC-QシリーズCPUを使用する際、電気設計や保守担当の方々お向けに、持っておくと便利だと思った、通信接続ケーブルをまとめさせた頂きます。今回紹介させていただくケーブルはごく一般的な直結接続用のケーブルです。

結論を先にお伝えしますと、以下の4種類のケーブルを用意すれば、たいていの場合Qシリーズに対応可能かと思います。

  • RS232C用 ミニDIN 6PIN対応ケーブル
  • USB2.0 type-B ⇔ USBケーブル
  • mini  USB  type -B ⇔ USBケーブル
  • Ethernetケーブル

PLCの周辺機器用ケーブルについては、以下の資料を参照願います。
三菱電機テクニカルニュース  FA-D-0036-H
周辺機器用ケーブル・変換器の紹介品,接続可能品一覧

以下のサイトからダウンロードすることができますので、チェックしておくとよいと思います。

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MELSEC-Qの各モデルについて

まずはMELSEC-Qシリーズの各モデルについて簡単に説明させていいただきます。

一口にQシリーズといっても、生産終了しているモデルがいくつかあります。あまりにも苦労した覚えがあります。

シリーズ名型式例接続ポート生産終了 
ベーシックモデル
QCPU
Q00JCPU
Q00CPU
Q01CPU
【1ポートのみ】
・RS232C Mini Din 6Pin
2018年09月
生産終了 
ハイパフォーマンスモデル
QCPU

Q02HCPU
Q06HCPU
Q12HCPU
Q25HCPU
【2ポート】
・RS232C DIN 6Pin

・USB2.0 type-B
(KEYENCE KVと同一)
2018年09月
生産終了 
ユニバーサルモデル
QCPU
Q00UJCPU
Q00UCPU
Q01UCPU
Q02UCPU
【2ポート】
・mini  USB  type -B
・RS232C Mini Din 6Pin
 
ユニバーサルモデル
QCPU
(RS-232タイプ)

QnUD(H)CPU
Q03UDCPU
Q04UDHCPU
Q06UDHCPU
Q10UDHCPU
Q13UDHCPU
Q20UDHCPU
Q26UDHCPU
【2ポート】
・mini  USB  type -B
・RS232C Mini Din 6Pin
 
ユニバーサルモデル
Ethernetポート内蔵
QCPU
(2008年頃発売)

QnUD(E)(H)CPU
Q03UDECPU
Q04UDEHCPU
06UDEHCPU
Q13UDEHCPU
【2ポート】
・mini  USB  type -B
・Ethranet
 
ユニバーサルモデル
高速タイプQCPU

(発売時期不明です。
2014年頃?)

QnUDVCPU
Q03UDVCPU
Q04UDVCPU
Q06UDVCPU
Q13UDVCPU
Q26UDVCPU
【2ポート】
・mini  USB  type -B
・Ethranet
 

ベーシックモデル QCPU

Q00CPUなどのベーシックモデルは2018年に生産終了しています。

このQCPU本体には、シリアル通信RS-232c用のミニDIN6Pinコネクタが1ポートだけ用意されています。

ベーシックモデル Q00CPU

上記写真のQ00CPU下部には、上下2段の通信ポート用メクラカバーが要されていますが、実際に使用できるのは、下段のカバーだけです。上段にはPULLとの表記がありますが、いくら頑張ってもカバーを開くことはできません。ややこしいですね。

丸型のミニDIN 6P ポート
丸型のミニDIN 6P ポート

RS232C-USBシリアルコンバータを使用して、PLCとパソコン通信する手順については以下の記事にまとめています。

ハイパフォーマンスモデルQCPU

Q02HPCPUなどのハイパフォーマンスQCPUも2018年9月に生産終了しています。

ベーシックモデルQCPUと同様のミニDIN6pinコネクタに加え、USB2.0typeBコネクタポートが追加されるため、計2つの通信ポートを使用することができます。ミニDIN6pinコネクタは表示器接続用に使用されることが多いため、パソコン接続にはUSB type-Bを使用する場合が多いです。

USB type-Bケーブルは、市販のケーブルを使用することができます。
例えばサンワサプライ製ですと以下のケーブルです。

このUSB2.0 type-BコネクタはKEYENCE製のPLCにも採用されています。

ただし、Q02CPUについては非常に注意が必要です。

一応分類上は「ハイパフォーマンスモデル」と分別されていますが、型式に「H」が付きません。
しかも、USB2.0typeBコネクタを接続することができません。

ハイパフォーマンスモデル
Q02CPU
ハイパフォーマンスモデルQCPU Q02CPU

ユニバーサルモデルQCPU

Q03UDCPUなどのユニバーサルモデルQ CPUは2020年3月時点では未だ生産終了時期はアナウンスされていません。

ユニバーサルモデルQCPU
Q03UDCPU

ユニバーサルモデル以降のQCPUにはmini USB type-Bが採用されています。このmini USB type -Bは三菱電機製の表示器GOT-1000やGOT-2000だけではなくインバータやサーボアンプにも採用されているコネクタです。このコネクタケーブルだけは複数本持っていても良いと思います。

ユニバーサルモデル Ethernetポート内蔵QCPU

Q03UDECPUなどのユニバーサルモデルは2008年ごろに発売されたQCPUです。

CPU本体にmini USB type-BとEthernet用のRJ-45コネクタの2つのコネクタが用途されています。

Ethernet機能が内蔵されているたスイッチングハブを経由してEthernet対応のGOTや周辺機器と通信接続することができます。制御盤内のHUBのポートに空きがあれば開発用ノートPCからの通信も可能です。

PLCとGOTがHUBを経由してEthernet接続されている様な設備に開発用ノートPCを接続する場合、1本のEthernetケーブルで、PLCとGOTの両方に同時接続できるため便利です。さらには無線LANのアクセスポイントを使用すれば無線接続も可能となっております。

ユニバーサルモデル高速タイプQCPU

Q03UDVCPUなどのユニバーサルモデル高速タイプQCPUは式中にVが付いております。高速タイプQCPUは2020年時点では最も新しいQシリーズCPUです。

通信ポートについては、mini USB type-BとEthernet通信とCC-link IE フィールドネットワーク basic用のRJ-45規格のコネクタが用意されています。

Q03UDVCPU

Ethernet内蔵タイプQ03UDECPUと同様にスイッチングHUBを使用して、Ethernet対応のGOT表示器や周辺機器や開発用ノートPCと接続する事ができます。

CC-link IE フィールドネットワーク basicについては以下の記事を参照願います。

高速タイプQCPUの開発ソフトについては注意が必要です。従来のQシリーズで使用することができたGX Developer Version8に対応しておりません。(2020年3月時点)。GX Works2を使用する必要があります。

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まとめ

MELSEC-Qシリーズ用のPC-CPU間通信接続ケーブルは以下の4本を用意しておくとよいと思います。

【MELSEC-Q】PC-CPU間通信接続ケーブル
  • Cable.1
    RS232C用 ミニDIN 6PIN対応ケーブル

    すでに生産中止となっているベーシックモデルQCPUの接続に必要です。

  • Cable.2
    USB2.0 type-B ⇔ USBケーブル

    ハイパフォーマンスモデルQCPUの接続に使用します。KEYENCE製のPLCにも接続することができます。

  • Cable.3
    mini  USB  type -B ⇔ USBケーブル

    ユニバーサルモデルQPUの接続に使用することができます。FX3Gシリーズや タッチパネルGOT-1000や2000などにも使用できるため、

  • Cable.4
    Ethernetケーブル

    Ethernet内蔵CPUへ、HUBを経由し接続する際に使用します。