KV STUDIOは、KEYENCE製PLCのラダープログラム編集PLCのラダープログラム編集ソフトです。
三菱電機製PLCにソフト設計を行うときには、GX Works2やWorks3を使用しますが、KEYENCE製PLCの場合はKV STUDIOを使用します。
ラダープログラムの編集だけではなく、
- シミュレーション機能による机上デバッグ、オンライン編集
- PLC本体パラメータ設定
- PLCのステータスやデバイスのモニタ
等を行うことができます。
私の場合、三菱製PLCからラダープログラムの勉強を始めたため、KEYENCE製は使用機会がまだ少なく、不慣れな点も多いです。
KV STUDIOを使っているうちに、便利と気づいた点を発見した時には、都度追記したいと思っています。
便利機能
KV STUDIOを使用していて、便利に感じている機能をまとめます。
リスト編集
KV STUDIOには、ユーザマニュアル中のサンプルプログラムをニーモニック(mnemonic)形式にてコピーして、KV STUDIOへ貼り付けることができるようになっています。
手順は以下の通りです。
- STEP1ニーモニック形式データのコピー
命令語リファレンスマニュアル中に、サンプルプログラムが多く紹介されています。
この際、KV STUDIOの「メニューバー」→「ヘルプ」から命令語リファレンスマニュアルpdfを表示できるため便利です。
- STEP2リスト編集
ラダー図中にてサンプルプログラムを張り付けたい行を選択し、「リスト編集」を開始します。
ショートカットキー「Ctrl + D」を利用し、リスト編集することも可能です。
- STEP3ブロック置換
リスト編集画面に、ニーモニックリストを張り付けたのち、ブロック置換します。
デバイス値の置き換えは、ブロック置換後に行ったほうがわかりやすいかもしれません。
ことで、ニーモニック形式で入力
ショートカット
KV STUDIO Ver.11 ユーザーズマニュアルの「付録」にショートカットキーの一覧表が記載されております。すべて暗記することは難しいと思います。使用頻度の高い操作から少しづつショートカットキー操作するようにして、徐々に使えるショートカットキーを増やすのが良いと思います。
【ctrl+E】デバイス使用リスト
検索対象デバイスのデバイス値付近で使用されているデバイスの有り無しを確認するために使用します。
「*」印がついているデバイスから、対象のデバイスが
・ラダープログラム中で、コイルや接点がすでに使用されているか?
・デバイスコメントが割り付けられているか?
がわかります。
既存設備の改造工事を行う場合、接点がなくてもデバイスコメントが割り付けられている場合があります。このような場合、ただ単に未使用である場合と表示器などで使用予定である場合があります。使用されていなくてもデバイスコメントが割り付けられているデバイスについては、警戒必要です。
三菱電機製GX Worksでは、ctrl+Dにてデバイス使用リストを表示することができます。
KEYENCE KV STUDIO では、ctrl+Eにてデバイス使用リスト表示になります。
使用状況表示
デバイス使用リストのほうが、接点、コイル、コメントの使用状況把握に向いていますが、使用状況表示機能では、使用点数がわかります。
【Space】クロスリファレンス
選択中のデバイスのクロスファレンスを表示する機能です。
デバッグ中だけではなく、プログラム作成中にも頻繁に使用する機能です。
三菱電機製GX Work2では、クロスリファレンス用のドッキングウィンドウを固定し、選択した接点やコイルを自動追従表示させていました。
【ctrl+L】クロスリファレンス行コメント一覧作成
プログラムモジュール中で使用されている行コメントを一覧表示する機能です。表記箇所へとジャンプすることもできます。
三菱電機製GX Worksでも、「ctrl+L」にて行間ステートメントの一覧表を作成することができます。
KEYENCE KV STUDIO とデフォルトのショートカット設定が一致していました。
【Ctrl+Enter】行コメント編集:
行コメントとは、三菱電機製GX Worksにおける行間ステートメントのことです。
ショートカットキーを使用して入力できるため便利でした。
【ctrl+F7】デバイスコメント編集
デバイスコメントを一括編集する際に使用します。
デバイスコメントの作成補助にMicrosoft Excelを使用し、コピー&ペーストにより一括してコメント入力する際に使用します。
【ctrl+shift+R】リレーションマッピング(KV-8000)
リレーションマッピング機能はKV-8000からの新機能です。KV-7000やKv-Nanoシリーズには使用することができません。使用した印象は、クロスリファレンス機能の進化版といったところでしょうか?
自動的にラダープログラムを解析し、指定したデバイスコイルに関連する接点までも自動的にリストアップしてくれます。
まとめ
KV STUDIOの便利機能をまとめてみました。
まだすべての機能・ショートカットを使いこなせていないです。
使う。忘れる。また調べるを繰り返しながら少しづつ活用できる機能を増やしたいと思っています。
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