オムロン製のリレーと表面接続ソケットについて解説してみたいと思います。
一般的に、リレー(電磁開閉器)と配線用接続ソケットとペアで使用します。配線用ソケットを使用することにより、リレー内部のピン端子と電線を圧着端子ねじ接続することができるようになっているからです。
接続ソケットにもいくつか種類がありますが、DINレール取付用の表面接続ソケットを使用する機会が多いです。
リレーやソケットを製造している国内メーカーには、富士電機やIDEC、オムロンなど様々あります。しかしながら、納期、寿命、製品ラインナップのどれをとっても、オムロンが最強であると思っております。
部品を発注する際は、リレーとソケットを別々に手配しなければならないため、これらの型式をまとめておきたいと思います。
オムロンのリレーソケット
オムロン製のリレーソケットには、プッシュイン接続タイプのラインナップが充実しており、以下の3種類の接続方式があります。
接続方式 | 適合圧着端子 | 特徴 |
ねじ端子 | Y端子・丸端子 | M3サイズのネジで 接続圧着端子を接続します。 配線にはプラスドライバーが必要です。 |
ねじなし端子 (クランプ方式) | フェルール端子 | クランプを開くための マイナスドライバーが必要なタイプです。 |
プッシュインPlus端子 | フェルール端子 | 締め付け工具不要で配線作業を行うことができます。 ただし、0.3sq用のフェルールは先端が 細く曲がりやすいので 注意が必要です。 |
プッシュインPlus端子はオムロン社独自の配線方式とのことです。詳細は下記参照。
上記表のソケットの違いについてまとめてみたいと思います。
ミニパワーリレーMY・LY
リレー本体は、コイル操作電圧DC24V仕様・サージ吸収用ダイオード・動作表示灯付き型式です。
これらに対応する3種の表面接続ソケットの型式をまとめたいと思います・
LYシリーズリレーには、ネジなし端子ソケットが用意されていないため注意が必要です。
2極品 | 4極品 | 2極品 | 4極品 | |
リレー本体型式 | MY2N-D2 DC24V | MY4N-D2 DC24V | LY2N-D2 DC24V | LY4N-D2 DC24V |
表面接続 ソケット型式 (ネジ端子) / 横幅 | PYF08A-E PYFZ-08-E / 23mm | PYF14A-E PYFZ-14-E / 29.5mm | PTF08A-E / 28.5mm | PTF14A-E / 45.5mm |
表面接続 ソケット型式 (ねじなし端子) / 横幅 | PYF08S / 23.2mm | PYF14S / 31mm | 無し | 無し |
表面接続 ソケット型式 (プッシュインPlus端子) / 横幅 | PYF08-PU / 31mm | PYF08-PU / 31mm | PTF08-PU / 24.8mm | PTF14-PU / 43.4mm |
MY2シリーズについては、ネジ端子使用からねじなし端子/プッシュインPlus端子仕様へ置き換えた場合、横方向のサイズがアップする点に注意が必要です。横方向に並べることのできる数量が減ってしまう場合もあるかもしれません。
MY4Nと外MY2N形をそろえたかったのかどうかはわかりませんが、2極仕様ではネジ端子仕様からプッシュインPlus端子仕様へ置き換えた場合、横幅が8mmもサイズアップしてしまいます。
その一方で、LY2N・LY4Nでは、ネジ端子よりもプッシュインPlus端子のほうが幅サイズが小さいです。
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